
【栄養成分】骨だけじゃないビタミンDのはたらき。からだを守り、健やかさの維持に不可欠!
このようにビタミンDのはたらきが多岐に渡る理由として、ビタミンDは細胞の遺伝子にはたらきかけ、細胞が正しくはたらくように調節する役割があるのではないかと考えられています。
① 免疫機能
今、ビタミンDのはたらきとして最も注目すべき部分です。ビタミンDは免疫細胞の力を正しく発揮させ、病原体を排除する力を発揮させるだけでなく、過剰反応を抑えてアレルギーを和らげるとされています。
② 脳機能
ビタミンDは神経細胞を守り、認知機能の保持やうつの予防に役立つと考えられています。
③ 血糖値
ビタミンDは血糖ホルモンであるインリスンの分泌を促し、血糖値を正常に保つのに役立つと考えられています。
④ 筋肉
ビタミンDは骨だけでなく、筋肉量の維持にもはたらきます。骨と筋肉には密接な関係があり、ともにロコモ(運動機能障害)やサルコ(筋肉減少症)の予防に役立ちます。
このようにビタミンDは私たちにとってきわめて大切な栄養素です。ビタミンDは紫外線を浴びることでつくられるほか、食事でも補えるので不足することはないと考えがちです。しかし、屋外での活動が少ない、日照時間が少ない地域や季節、紫外線(UV)対策などにより、紫外線によってつくられるビタミンDが不足することがあります。また、食べものとしては、キノコ類や魚介類に含まれていますが、食事の偏りによってビタミンDの補給が充分でないことも考えられます。
そのような場合、サプリメントでの補給を検討する価値があります。ただし、ビタミンDだけでなくビタミンAも一緒に補給できるサプリメントがお勧めです。なぜなら、ビタミンAも細胞の遺伝子にはたらきかけるという点で、ビタミンDと関わっているからです。